スキャナがない、あってもA4に収まらない、本を開いて押し付けたくない——結局スマホで撮る。ところが撮った写真は台形に歪み、自分の影が落ち、紙の白がグレーに沈みます。そのまま提出資料にするには少し具合が悪い。
「本や写真アルバムをデジタル化したい」「Windowsで写真をスキャンするだけの簡単なソフトが欲しい」という要望が繰り返し出てくるのは、この「撮ったあとのひと手間」に道具が要るからです。
読み込んだ時点で四隅を検出
写真をスキャン風に補正は、写真を読み込むと紙の四隅を自動で見つけて、真上から撮ったような長方形に直します(射影変換=台形補正)。正面から撮り直す必要はありません。むしろ少し斜めから撮ったほうが、自分の影が入りにくいこともあります。
自動検出は「机より紙のほうが明るい」ことだけを手がかりにしているので、机と紙の色が近いと見つけられないことがあります。そのときは四隅のハンドルをドラッグして手で合わせてください(自動で見当違いの位置に決めてしまうより、素直に手動に任せる作りにしています)。
補正後の縦横比は、写真に写った辺の長さではなく四隅の位置から元の紙の比率を復元して決めています。斜めから撮ると手前が大きく写るため、辺の長さをそのまま使うとA4が2割ほど歪みます。
仕上げは4種類から選べます。
- 補正なし — 形だけ直して色はそのまま
- 自動 — 明るさとコントラストを整える。写真や図が入るページ向き
- 書類 — 局所的な明るさを基準に地色と影を飛ばし、白地に黒文字へ。斜めから差した照明のムラも消えます
- 白黒2値 — 文字をくっきりさせ、ファイルサイズも小さくなる
複数ページをまとめて1つのPDFに
複数の写真を読み込むと、ページとして並びます。順番を入れ替えて、全ページを1つのPDFとして保存できます。A4の縦横は画像の向きに合わせて自動で選ばれます。
- 契約書・申込書を控えとして残す
- 手書きのノートや議事録をまとめて配る
- 分厚くてスキャナに入らない本の必要なページだけ抜き出す
- 台紙に糊付けされた古いアルバムを、1枚ずつまっすぐに直して残す
写真は送信されません
読み込みも、台形補正も、影消しも、PDF化も、すべてお使いのブラウザの中だけで行われます。写真がどこかのサーバーへ送られることはありません。通帳や契約書、家族の写真といった「外に出したくない紙」ほど、この点は重要だと思います。
きれいに撮るコツ
紙の4つの角がすべて写るように、少し引いて撮る
机と紙の色が近いと角を合わせにくいので、色の違う下敷きを敷く
本のページは、のど(綴じ側)を軽く押さえて平らに
蛍光灯の真下より、斜めからの光のほうが影が入りにくい