日常の「地味に面倒」をなくすツール集

溜まりすぎたブックマークを一括で整理する — 重複の統合とフォルダ分けを自動でやる無料ツール

ブックマークを開くと、いつ・なぜ保存したのか思い出せないリンクが何百件も並んでいる。目当てのページは結局見つからず、検索し直したほうが速い。——保存するのは一瞬なのに整理は後回しになるので、ブックマークは放っておくと必ずこうなります。

海外の掲示板で、自分用のブックマーク管理ツールを作った人がこう書いていました。「保存した瞬間にタグを付けなかったリンクは、永遠に失われる」。件数が増えるほど手作業での整理は現実的でなくなるので、溜まった状態から機械的に片づける手段が要ります。

まず「何が溜まっているのか」を数える

整理の前に現状を知る必要があります。ブックマーク整理にブラウザから書き出したHTMLファイルを入れると、件数・サイト数・重複・http のままのリンク・タイトルのない項目・いちばん古い保存日が一覧で出ます。

だいたいの人が驚くのは重複の多さです。同じ記事を2年おきに2回保存している、スマホとPCで別々に保存している、といったことが普通に起きています。

「同じページ」の判定は文字列比較では足りない

重複を見つけるとき、URLをそのまま比べるだけでは取りこぼします。実際には同じページなのに文字列が違う、という状況がとても多いためです。

  • https://example.com/articlehttps://www.example.com/article/(www と末尾スラッシュ)
  • http://…https://…(保存した時期の違い)
  • …?utm_source=newsletter&utm_medium=email が付いているかどうか
  • …#section-3 のようなページ内の位置指定

このツールはこれらの違いを吸収してから比較します。そのうえで、どれを残すかを選び直せます。既定で残すのは「素性の良いURL」です — https であること、計測パラメータが付いていないこと、タイトルとフォルダがあることを点数化し、同点なら最初に保存したほうを残します。残した1件はこれからも使い続けるURLなので、保存の古さよりURL自体のきれいさを優先しています。

分類はルールベースで、外に送らない

残った項目は、ドメインとタイトルの語から次のフォルダに振り分けます。

開発・技術 / AI・生成AI / 動画・音楽 / SNS / 買い物 / ニュース・記事 / 仕事・SaaS / 学習・調べもの / 料理・レシピ / 旅行・おでかけ / デザイン・素材 / お金・手続き

どれにも当てはまらないものは「その他」にまとめますが、同じサイトが5件以上あればサイト名のフォルダとして独立させます。特定のブログや公式ドキュメントを集中的に保存している人ほど、ここで実態が見えます。

分類にAIを使えばもっと賢くできますが、このツールでは使っていません。ブックマークのURLとタイトルの一覧は、仕事・趣味・健康・お金の関心がそのまま出る情報です。フォルダ分けのために外部へ送るのは割に合わないと考えて、ルールベースにしました。処理はすべてブラウザの中で完結し、ファイルはどこにも送信されません。

フォルダ構成を変えたくない人向けのモード

長年かけて作ったフォルダを崩したくない場合は、「内容から分類し直す」のチェックを外してください。元のフォルダ構成のまま、重複の統合と個別の削除だけを行います。まず重複だけ整理して、必要になったら分類に踏み切る、という段階的な使い方ができます。

書き戻しかた(ここだけ注意)

書き出したHTMLは、ブラウザの「ブックマークをインポート」で読み込めます。

  • Chrome / Edge: ブックマーク マネージャ → 右上の「⋮」→ ブックマークをインポート
  • Firefox: ブックマークを管理 → インポートとバックアップ → HTMLからインポート

注意点は、インポートは既存のブックマークを置き換えず、追加されることです。整理後のフォルダが増える形で入るので、中身を確認してから元の古いフォルダを削除してください。整理前に書き出した元のHTMLは、そのままバックアップとして残しておくと安全です。

やっていないこと: リンク切れの判定

「もう存在しないページを消したい」という要望は当然出てきますが、これは実装していません。判定するには各URLへ実際にアクセスする必要があり、ブラウザの中だけで完結させるという方針と両立しないうえ、数百件のリンクへ一斉にアクセスすれば相手のサイトにも負荷をかけます。

代わりに、リンク切れの手がかりになる情報を表示しています。http のまま保存されている(= かなり古い)、タイトルが空、いちばん古い保存日——このあたりを見ながら、怪しいものを手で外していくのが現実的です。